車のボディは塗装が原則で、製造時につけられた色がその車の基本となりますから、変更が利かないものと思われています。傷や劣化が生じた場合は再塗装が行われますが、それ以外では特に色やデザインが変えられないのも特徴です。しかし、車に感じる新しさや魅力が弱まったり、印象を大きく変えたい時には、この当たり前がネックとなります。車両のラッピングは車の魅力を高めてくれる方法で、塗装よりも簡単により早く、綺麗な仕上がりで印象を変化させることが可能です。
ボディカラーの変更はお手の物ですし、部分的な着色や色の組み合わせも可能ですから、限定色やオリジナルカラーも容易に実現します。車両ラッピングは販促を行う企業を中心に人気で、大型車も高品質にデザインが変えられる実績があります。市販の車両は定番のカラーを始めとして、人気色や個性的な色がいくつか追加されるだけと、消費者にとっての選択肢が限られます。メーカーや車種によってはオーダーメイドが可能ですし、町の工場に依頼しても色は変えられますが、元の塗装に影響を与えてしまうので、車の価値が下がるのが難点です。
その点、ラッピングは塗装の上から印刷したシートを貼るのみですから、必要がなくなれば剥がすだけで済みますし、貼り替えも少ない手間で簡単に達成できます。塗装だと乾燥時間を含めて数日は必要ですが、車両のラッピングは早ければ数時間で完了するので、早くイメージチェンジをしたい場合にも役立ちます。