コンクリートポンプ車は生コンを高いところの圧送するための特殊車両ですが、だれでも扱うことができるというわけではありません。コンクリートポンプ車を扱うには、いくつかの資格が必要になります。労働安全衛生法で定められている、厚生労働省の危険かつ有害な業務のうち、いくつもの建設機械の特別講習を受けなければならないとしています。コンクリートポンプ車の場合は、車両系建設機械運転者(コンクリート打設用)の作業装置の操作の業務にかかる特別教育というものを受けなければならず、講習時間は学科が7時間、実技が5時間受け、特別教育修了証が発行されます。
この資格がないと扱うことができませんが、違反すると6カ月以上の懲役または50万円以下の罰金となります。それだけではなくコンクリートポンプ車は特殊車両のため運転するためには特殊自動車免許も必要になります。これには、大型と中型とあります。さらに、コンクリートを圧送するためのコンクリート圧送施工技能士という国家資格も必要でこれには実務経験7年以上または2級取得から2年以上が対象の1級と実務経験2年以上の2級とあります。
ほかにも、コンクリート圧送基幹技術者という資格もあり、これは全国コンクリート圧送業協同組合連合会が実施する登録コンクリート圧送基幹技能者講習会を受講し、その後の試験に合格して登録コンクリート圧送基幹技能者講習修了証が交付されます。この資格は、実務経験10年以上、1級コンクリート圧送施工技能士、職長教育終了後の実務経験3年以上の3点が必要です。このように、コンクリートポンプ車を運転や操作するにはさまざまな資格が必要になります。